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「欧米を知る公開レクチャー」第4弾

7月2日Y-ACTにて、「欧米を知る公開レクチャー」第4弾を行いました。今回が今学期のシリーズの最後のレクチャーになります。
(お昼時間には同じ内容でレクチャーforランチを桜翔館1Fにて行いました。)
 
講師は、足立俊夫氏。(アメリカ担当)
商社マンのOB,OGからなるNPO法人ABIC(特定非営利活動法人国際社会貢献センター)より派遣された講師です。

今回は海外留学を考えている学生さんのために、海外での生活、主にアメリカでの生活・文化について講義をしていただきました。
 
足立氏は名古屋大学卒業後、安宅産業株式会社に入社。1977年に伊藤忠商事株式会社と合併し、以来15年間アメリカ一筋で、テキサス、ニューヨーク、シンシナティ、シカゴに駐在した経験をお持ちです。


 
足立先生は今回のレクチャーの依頼があった四月の時点で「面白そう」だと思い、すぐに引き受けましたが、後になって「困ったなぁ」と思ったそうです。それは米国の情報が溢れる日本において米国について何を語ったら良いかに迷いだしたからです。そこで、今回はあまり知られておらず、しかも役に立つ情報を自らの経験に基づき、米国で知っていると役に立つベスト10の知識を教えていただきました。


10位 天災 地震は西海岸で有名。ハリケーンは東海岸にあることも多くの人は知っているが、今問題になっているのは、竜巻。5月が一番多いとのこと。場所によって要注意。
 
9位 道路 一番南の横断道はI-10、一番北がI-90、一番西の縦断道はI-5、一番東がI-95。
看板の意味は分かりますか?



なんと、illegal immigrant(不法入国者)が道路を渡るから気をつけろ!と言う意味だそうです。
日本では考えられませんね!
 
8位 住所 ストリート名と番地を間違えなければ家を間違えることはまずないそうです。
ポストの赤い矢印が上になっている意味は、配達して欲しい郵便物があると言うこと。わざわざ郵便局に行かなくても持っていってくれる。便利ですね!



 
7位 州 1861~1865年の南北戦争により南部11週が合衆国より離脱。



大統領選ではオバマ氏とロムニー氏が下図の通り戦いました。



かなり似ていることは興味深いですね。
各州は独立しており、憲法を持ち、州兵を持っていると言うこと、州を越えて住所を移すと運転免許も取得しなおす必要があると言うこと、各州には略号がありニックネームがあるというお話がありました。
それでは、ここでクイズです!
州の略語で、
ARとはどこでしょう?→「アリゾナですか?」→「違います。アーカンソーです。」
LAとはどこでしょう?→「ロサンゼルスですか?」→「違います。ルイジアナです。」
Bluegrass Stateは何州でしょう?→「ダービーで有名なケンタッキー州です。」



 
6位 祝日 祝日全部を休むのは官庁と銀行くらい。アメリカ人は全ての祝日を休むわけではないそうです。Secretary Day(部下への感謝の日)があり、シャルコフ教授より来年からぜひ祝おう!とのこと(笑)

5位 人 
・植民地時代からの歴史があり、Countyレベルで人種に偏りがある。
・同じ町の中でも、人種による地理的集積がある。
・不動産の価格は環境で決まる。
・同じ町の中でも治安の悪い場所を地元の人に聞き、暗くなったら日本人だけで近づかない。
・日本語のわかるアメリカ人は比較的に多いので、日本人同士が日本語であってもアメリカ人の悪口を言わない。(エレベーターの中は注意!)
 
4位 信用しない クレジットカードの支払いは、日本の様に1件ごと自動的に預金口座から引き落とされる事はなく、1ヶ月まとめて支払いが来て、それに対して小切手を切って郵送するか、ネットで振替支払いをする。間違った請求がたまにあるので、請求書をよく確認することが必要だとか。要注意ですね。また、米国は返品大国なので、不良製品に当たった場合、すぐに返品しよう(店の人は悪い顔をすることはまずない)。ただ、気がついたら不良製品をそのまま棚に返すことがあるので、要注意。日本では考えられません!
 
3位 医は算術なり 銃は身近にある。足立氏は、強盗に会い、友人が銃で撃たれた経験があるそうです。強盗はまず電話線を切り、レジを壊し、客に金を出せと脅したのだそうです。そこで銃が暴発し、足立氏の友人の肩に銃があたり、友人は救急車で運ばれ緊急手術。警察、救急車、消防車の三点セットが来たのだそう。しかし、このような緊急の場合でも、アメリカの医者は支払い能力を確認するのだそうで、クレジットカードは必ず持っておかないといけないのだそうです。
 
2位 それでも何とか 財布を2つ持つ事がお勧め。(見せ掛けの財布=渡す用と、本物の財布)凶器は使うために持っている。襲われたことがあったらまず、目を見ず、決して逆らわないこと。

1位 マナー 
・レストランではチップを忘れない。
・ホテルでドアマンやポーターに荷物を運んでもらったら1個につき1ドルは渡す。
・エレベーターでは乗るときも降りるときもレディファースト。
・くしゃみをしたら、「excuse me」、それを聞いたら「bless you」、それを言われたら「Thank you」を忘れずに。※bless youは、Godをとることによって宗教問題がなくなるとのこと。
 
アメリカを一言で言うと、多民族・多文化が混在する社会、「皆平等」という建前でしか整理がつかないのだそうです。だから習慣なんてない。挑戦すれば叶う。アメリカンドリームが成立するのだそう。
 

次に米国駐在員の仕事の移り変わりについてお話をいただきました。
ちょっと難しい話ですが・・・
まず第一に、自動車産業を時代背景にして見ると、60年代はアメリカ黄金時代。70年代はオイルショック。為替レートは360円から一時75円以下にまで減少。80年代は自主規制と現地生産開始の時代となっていったそうです。
 
次に鉄鋼製品に関する日米関係を時代背景に見てみると、戦後から60年代はアメリカの技術を学んだ時代、70年代は汎用品大量輸出時代、80年代は自主規制と現地化、90年代以降は、特殊品の輸出と現地企業との合弁経営が盛んになったそうです。
 
以下の表に示したようにそれぞれの時代においてアメリカで働く日本人には違う能力が求められてきました。

時代 仕事内容 求められる資質
汎用品大量輸出時代 沿岸部の大口問屋の開拓
代金回収
日本との良好なコミュニケーション
自主規制と現地化時代 米国の政策動向の把握
現地における代替仕入先の確保
上記に加え、現地スタッフの上手な活用
地場完結・合弁経営時代 経営全般 経営能力
人間力(人としての魅力)

現在は以下のような能力や資質が必要とされています。
  • 現地化すればする程、現地の文化・法制度を理解する必要がある。
  • 日本の文化を理解し、正しく伝える能力が必要となる。それが人間力を高める事であり、人としての魅力を高める事に繋がる。
  • 経営能力とは、企画・立案・実行力、課題解決能力、折衝力、リーダーシップ等の総合的な能力

 では、これからの働き方・グローバル人材について考えてみましょうと提案がありました。
まずは、自分が何がやりたいかを見据え、計画し行動することが一番大切だということ。学生時代は、好奇心を持って何にでも飛び込み、幅広い教養を身に付けることが大事。社会人になってからは、人に負けない得意分野・専門性を持つことが大切だと言うことでした。
 
また、英語を話す時はゆっくりしゃべる、上手くしゃべろうとしない。
順序だてて、論理的にしゃべること。
英語の本を沢山読んで語彙を増やすこと、が大切だそうです。
 
最後に質問コーナーです!
夏からティーチングアシスタントでアメリカへ行く学生より。
宗教面で苦労したことはありますか。
→「苦労したことはない。議論をしないことが大切。」
 
夏から1年間アメリカへ留学する学生より。
カルチャーショックはありましたか。
→「アメリカの物質的な強さ豊かさは桁違い。今からシェールガス革命によって、米国の産業界がカムバックをすると考えられるので、若者全員に一度だけで良いので是非米国に行ってみてほしい。」
 
以上、90分にわたってアメリカについて様々なトピックで講義をしていただきました。これから実際にアメリカに留学する学生も、留学を考えている学生も、アメリカの文化生活について知ることができ、よりアメリカへの興味・関心が高まったのではないでしょうか。
 

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