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Y-ACTセミナー「グローバル化と地域コミュニティ」

 (概要)
山口県立大学D館2階にある、アクティブ・ラーニング・スタジオ(通称Y-ACT)にて、マクロ社会学者のツインマーマン博士をお招きし、セミナーを開催しました。



大学教職員、大学生、一般市民の方々に加え、国土交通省、山口県、山口市、周南市、下松市の行政関係者、山口商工会議所等の商業関係者など、地域社会に強くかかわりを持つ方々に参加して頂きました。

 


(講演の様子)
まず、グローバル化によって引き起こされる様々な現象や影響についてお話しされました。
コールマンのバスタブモデルについて言及され、個人→組織→国家→世界、そして世界→国家→組織→個人という影響の流れと、グローバル化とIT革命のおかげで、個人→世界というダイレクトに影響を与えることが可能なこと、そして個人の主体性の重要性について図式化して示されました。

 


次に国際経済における勝者と敗者の関係について説明されました。経済のグローバル化が進むと、社会的に有利な位置にいる人々はますます富み、社会的弱者は更に不利な立場に追いやられることを示唆し、社会的弱者を保護するための福祉国家制度はいずれ破たんをするだろうと述べられました。

また、社会学の視点から、様々な色や模様を組み合わせて作るパッチワークのように、家族形態も多様化していることを述べられました。女性の高学歴化、社会進出、晩婚化、そしてその結果としての出生率の低下についても言及され、少子高齢化社会は、経済成長を妨げる大きな障害だと強調されました。

経済、社会、教育、文化など様々な側面におけるグローバル化の現状について、多くの事例を挙げて説明された後に、今回のセミナーのメインテーマである「グローバル化によって地域が得られるものは何か」、また、「グローバル化によって利益を得られるよう、地域社会として何をしていくべきなのか」について、6つのポイントをふまえ、提案をされました。

1. 経済危機や自然災害などに備え、その地域独特の製品やアイディアなどを2~3つ開発、発展させていく必要がある。

2. 地域独特の観光や教育プログラムや製品など、地域ならではのプロフィール(特徴)づくりに、地域全体で協力する。

3. 国内外で同じような問題を抱えている地域と交流を持ち、相互に学ぶ。

4. 地域独特のテーマで(特産品、食べ物、ダンスなど)、お祭りや展示会などを企画し実施する。新しいものを創造していけるように、「創造的」であることが重要である。

5. 賢く、おもしろく、ユーモアのセンスを持って地域をアピールすること。

6. 「グローバルに開かれた地域」となるために、都市、郊外、地方というロケーションに関係なく、インターネットを利用し、素晴らしいアイディアや製品にたいして自由にアクセスし、それらを有効的に活用する。

 


講義の後は、30分ほど質疑応答の時間があり、参加者の方々から、「グローバル化の中、どう地域資源を保存、興隆していったらよいのか」、「山口への観光客誘致をどう推進していったらよいのか」等の質問に答えてくださいました。


本学のグローバル人材育成推進事業が目指す、「インターローカル人材」育成のために、どのように地域の産・公・学が連携していけばよいのかという課題について、ツインマーマン博士と参加者の皆さんから、様々なアイデアを提案して頂きました。
地域の皆様と本学の教職員と学生が、それぞれの立場や役割から、グローバル化と地域社会について考える良い機会となり、非常に有意義なセミナーとなりました。
 

アンケートの結果、「グローバル化=海外に出ていくだけでなく、地域に根差して地域と世界を結ぶことが重要」、「日本や山口の良さをもっと知り、世界に発信していきたい」などのご意見を参加者の方々から頂きました。また、「地域資源を振興し、世界にアピールする実践例を知りたい」「このようなセミナーを定期的に開催して欲しい」などの要望が寄せられました。今後とも本事業を通じて、グローバルな視点で地域社会にアイデアや学びの機会を提供していきたいと考えております。

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