前期公開授業「環境問題」

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 本学では大学生が受けている授業科目の一部を広く地域のみなさんにも公開して、ともに学習する場を提供しています。

 前期公開授業科目の一つ「環境問題」では、身近な環境問題を足元から解決するための知恵と経験を学び、自らの暮らしを守るために行動を移す勇気を培うことを目指しています。今回は、阿武町の白松博之先生を講師としてお迎えしました。
 白松先生は、化学物質過敏症患者の方との出会いがきっかけで、地元の木材を使用して建物を建築され、自然エネルギーを取り入れた「あったか村」を2003年に設立し、病気を抱えた人達に元気回復の場を提供されています。

 講義では、現在取り組まれている3つのプロジェクト「見捨てられた山林から収入につながる林業」、「野菜の直販方法と新規就農者の育成」、「宇田郷地区でのオリーブの森の活動」について紹介されました。
 学生や公開授業の受講生からは、「あったか村を設立する際にどのようにして地域住民の協力を得たのか」、「オリーブの今後の活用法について」、「林道の整備について」など活発に質問が出され、現場の生の声を聞くことにより環境問題について改めて考えるきっかけになったようです。