桜の森アカデミー「やまぐち学マイスターコース」 -観光ボランティアの実際と体験-

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 やまぐち学マイスターコースでは「ツーリズム(1)」の科目「観光とボランティア」の中で3回にわたって「観光ボランティアの実際と体験」の講座を行ないました。

 1回目は山口市観光ボランティアガイドの会会長の末富延幸さんを講師に迎え、まず山口市観光ボランティアガイドの会の発足経緯や活動状況などの話を聞きました。そして、実際にガイドをする際には、笑顔を忘れない、身だしなみに気をつける、話す際の言葉遣いなどガイドとしての心得を、エピソードを交えながら学びました。
 その後、山口市の観光名所でもある香山公園に会場を移し、実際に講師のガイドを聞きながら瑠璃光寺五重の塔、大内弘世の像、露山堂などを巡りました。五重の塔は2層建築である事や大内弘世の顔は大内館の方を向いているなど、受講生には初めて知る話も多くあったようでした。


 2回目は、前回学んだことを活かしてガイドを体験しました。香山公園内のガイド例の原稿を手に受講生が各自好きな場所を選び、雪舟像、五重塔、瑠璃光寺、大内弘世像等を一人ずつ順番にガイドをしました。早速、原稿には無いエピソードを紹介した受講生もありました。この香山公園では、実際に沢山のボランティアガイドの方が活躍しており、その様子も見ることができました。


 3回目は、宇部市“ときわ公園”での講座です。講師に宇部市ふるさとコンパニオンの会会長である脇彌生さんを迎え、まず、ときわ湖水ホールで「宇部の歴史について」の講義を受け、炭鉱の町として発展してきた宇部村から現在の宇部市までの変遷を学びました。
 その後、ときわ公園内の石炭記念館に場所を移し、実際に炭鉱で使われていた竪抗櫓を移築して作られた地上37mの展望台にエレベーターで上がり、講師のガイドを聞きながら眼下に見下ろす常盤湖や瀬戸内海の島々や九州の山々を眺望したり、併設されたモデル坑道を歩いたり、炭鉱の様子の模型を見たりと、とても分かり易い展示で当時の様子をうかがい知ることができました。
 また、彫刻野外展示場では、様々な展示作品を見ましたが、ガイドを聞いたからこそ分かる事が多く、実際に作品に触れて更に作品の楽しさも感じることができました。


受講生の中には実際にボランティアガイドを目指している方もあり、3回にわたる「観光ボランティアの実際と体験」を通じて、改めて観光ボランティアガイドの重要性を感じる機会となりました。