桜の森アカデミー「在宅ケアマイスターコース」 -老化の理解-

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 6月26日(日)、本学看護栄養学部看護学科の田中マキ子教授が「老年期の発達と老化に伴う心身の変化の特徴」と「高齢者と健康」の講義を行いました。
 この講座は老化についての考え方や、老化が影響を及ぼす心理や行動、身体的老化現象に個人差が大きいことについて知り、高齢者に多くみられる症状や訴えがどのような疾病から起こるかなど、その特徴を理解することを目指します。
 講義は、スクリ-ンに映るお年寄りの年齢を受講生が当てるという、ユニ-クな問いかけから始まりました。子どもの成長に個人差があるように、70歳すぎた大人も子ども同様に個人差があるということが分かりました。


 本来は自分の事は自分でする方が満足を得られるものですが、身体機能の低下に伴い生活能力が衰え自立した生活が困難になると、他者に依存した生活を余儀なくされます。そこで、老年看護では自立と依存を対立させずに、バランスをとりながら看護にあたることが重要だと説明がありました。


 最後に、高齢者の方に「100歳まで生きる秘訣は?」と尋ねたところ、「役割を持つ」「頼りにされる」生活をすること、精神面では「いつもポジティブで、嫌な事は出来るだけ忘れる」ことという答えが返ってきた話が紹介され、年齢を重ねても、その人らしくいきいきとした生活ができるように援助していくことの大切さを学ぶことができました。