第25回環境保全型農業フォーラム

 2月28日(日)山陽小野田市で、「第25回環境保全型農業フォーラム」を開催しました。
 このフォーラムは、地(知)の拠点整備事業「やまぐち学」研究の一環として山口県環境保全型農業推進研究会と共同で開催し、県内各地から241名が参加しました。

 午前のプログラムでは、若者が農的暮らしをしながら、地域に定着していくことの実践報告として、長門市油谷で30年以上空き家だった家を改築して百姓庵を営む井上雄然氏と、周防大島町に移住し、有機農業で米やみかん、野菜を栽培している浜本農園の浜本康裕氏による発表がありました。

 午後の基調講演では、中国地方での地域再生の取組みについて取材・紹介した「里山資本主義」の著者であり、報道番組のコメンテータとしても活躍されている(株)日本総合研究所調査部 主席研究員の藻谷浩介氏を講師に迎えました。山口県と日本の深刻な人口動態などを紹介しつつ、思い込みや予測などにまどわされず、公表された確定値に基づいて判断することの大切さを力説され、会場の共感を呼びました。
 また、クイズなどを交えながら軽妙な語り口でのお話も印象深い講演となりました。

 ロビーでは県内各地の有機農業関係団体の活動報告をポスター形式で展示しました。本学学生が実習で関わっている、「防府市富海の藍作の会」「山口市徳地の徳地和紙」「山口市阿東の阿東ゆうきの会」などの展示も行いました。