キャリアアップ研修「発達障害の理解と具体的な支援」を実施しました

 本学では、専門性を活かしたスキルアップや職場復帰の再教育等を目的とした専門職向けの研修を実施しています。専門職のスキルを高めることで、地域の教育、福祉、医療等の分野の充実につながり、県民が安心して暮らせる地域づくりの一助となることを目指しています。

 8月17日(水)、教諭・保育士・児童福祉施設職員・障害児施設職員等を対象としたキャリアアップ研修「発達障害の理解と具体的な支援」を開催し、県内各地から小・中・高等学校教諭ら128名が参加しました。


 この研修は、山口県における発達障害支援の現状と課題を知るとともに発達障害を取り巻く環境(家族・地域・社会)に目を向け、専門職としてのスキルアップを図ることを目的にしています。

 はじめに看護栄養学部の中村仁志教授と社会福祉学部の藤田久美教授が発達障害児やその家族の支援に携わっている立場から、最新の情報や事例などを提供し、発達障害の理解を深め、具体的な支援について考察する講義を行いました。


 午後からの講義では、ウォーターアートアーティストとして全国で活躍されている堀川玄太さん(ADHD当事者)のお母様で「山口県ADHDを考える会」の世話人でもある堀川貴美子さんから、玄太さんの幼少期から現在までの成長過程や現在の仕事内容と活躍の様子をお話していただきました。


 研修会の間には、玄太さんによるウォーターアートの実演も行われ、参加者は音楽に合わせた見事なパフォーマンスに感動して見入っていました。


ウォーターアートの実演(YouTube)

 また、本県における発達障害支援のこれからについて参加者と共に考える意見交換の時間には、参加者からの教育現場で直面している問題についての質問に対し、講師からの意見や参加者の経験に基づいた助言もあり、今後の教育現場での実践に活かせる研修となりました。