※以下の研究室紹介は、2007年7月22日(日)に開催された山口県立大学オープンキャンパス資料に掲載されたものです。

■研究室名 図書館情報学研究室(3号館1階) ■教員名 安光裕子


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■図書館情報学研究室について
 子どもの読書に関する研究や有害図書に関する研究を行っています。
 国際文化学部では,司書・司書教諭の養成を行っています。
 司書とは,公立図書館や学校図書館等で,図書館の管理・運営,資料の収集・整理,貸出,レファレンス・サービスなどの,図書館固有の専門的業務に従事する職員のことです。
 司書教諭とは,学校図書館の専門的業務にあたる職員(教員)のことです。司書教諭には,「教師としての役割」「情報メディアの専門家としての役割」「教育課程の立案・展開の支援者としての役割」があります。

■授業内容の紹介
 「図書館概論」「図書館資料論」「図書館サービス論」「図書及び図書館史」「学校経営と学校図書館」「読書と豊かな人間性」「情報メディアの活用」等の科目を担当しています。その中で,「図書及び図書館史」と「読書と豊かな人間性」の講義内容を紹介します。
○「図書及び図書館史」
 「図書及び図書館史」は,図書の形態,印刷,普及,流通等に関し,日本,西洋の図書館の歴史を講義する科目です。そのうち,明治期の山口県図書館史を簡単に紹介しましょう。
 山口県立山口図書館は,明治36〈1903〉年7月6日に開館しました。県内の図書館としては,明治34〈1901〉年開館の阿武郡立萩図書館,明治36〈1903〉年1月に開庫した児玉源太郎創設の私立児玉文庫(現周南市)に次ぎ,3番目に開館しました。初代館長は,佐野友三郎氏です。佐野友三郎氏の主な業績は,① 図書館設置普及運動,② 巡回書庫の実施,③ 郷土資料の蒐集,④ 公開書架の実施,⑤ 児童室の設置,⑥ 著者記号法の草案で,全国に先駆けたものです。
 明治37(1904)年に巡回文庫が実施されて以後,38年に1館,39年に4館,40年に6館,41年に10館,42年に18館,43年に11館,45(大正元)年に17館,大正2年24館と目覚ましい数の図書館が設立されました。山口県立山口図書館開館10周年記念の時(1913年)には,公立図書館と私立図書館とを合わせて「実ニ山口県,93ヲ最トシ,他ハ遠ク之ニ及バズ」 (『山口県立図書館報告第19』(1914年)より) と言われ,山口県は全国第一の図書館普及数を誇っていたのです。また,児童へのサービスを,公立図書館としては全国で初めて実施するなど,明治期の山口県は,図書館先進県だったのです。
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初代県立図書館建物風景佐野友三郎氏
(明治45〈1912〉年, 『山口県立山口図書館100年のあゆみ』より)

                                        
○「読書と豊かな人間性」
 「読書と豊かな人間性」は,児童・生徒の読書活動の実態を把握し,読書の意義や目的,発達に応じた読書指導の方法,ならびに児童・生徒向けの図書の種類と活用などを,具体例を交えながら講義する科目です。
 ところで、「みなさんは,6月の1か月間に,本を何冊読みましたか」。
 全国学校図書館協議会と毎日新聞社とが共同で行った「第52回学校読書調査」(平成18(2006)年)によると,「過去32回分の図書不読者(1ヶ月に1冊も本を読んでいない児童・生徒)の推移」は,下図のとおりです(1か月間の1人あたりの平均読書冊数は,高校1年男子1.6冊,女子1.7冊,2年生男子1.1冊,女子1.7冊,3年生男子1.4冊,女子1.6冊です)。

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(集英社)

           
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 本を読む子どもがいる一方で,依然として読書を全くしない子どもがいるのも現実です。その主な理由は,「本を読まなくても困らない」からというものです。さまざまな情報が溢れるなか,キーを叩けば世界中の情報を簡単にパソコンの画面に出して,入手することができるというのがその現代的な理由のひとつです。本は,子どもたちが時間や空間を軽々と超え,さまざまな事物や人と出会い,そのなかで知性と感性を高めることのできるツールです。さらには,他者とのコミュニケーション力の獲得にも役立つものです。読書によって得られる感動は,わたしたちの心を豊かにするとともに,興味・関心を広げてくれるのです。

ときには携帯,パソコン,テレビなどから解放され,読書の三昧の日々を送ってみませんか。