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日本文化実習

開講年次:2年前期
担当教員:稲田秀雄、加藤禎行、木越俊介

授業概要

 文献資料(古典から近代まで)を読むための基礎知識、各種辞書の使い方、和装本・近代文献の書誌、歴史史料(古文書、巻子・掛け軸など絵画資料も含む)の扱い方、電子文献を含む文献探索作法などについて講義を受けた上で、実習を行います。 

授業レポート

 全15回の授業のうち、日本古来の装丁様式の本「和装本」についての実習の様子を紹介します。
 

 はじめに、今回の担当教員から、和装本のサイズや紙の種類について説明がありました。
 

 昔も紙のサイズには規格があって、和装本は今でいうB5版などでできていることが多いとのこと。ちなみに、現在のA版は国際基準で、アジア圏でよく用いられていた規格がB版として残っているそうです。また、和装本の素材は和紙でできており、現在の酸性紙と比べて軽くしなやかで耐久性も高い半面、虫に弱いといった特徴があるため、梅雨後の虫干しなどのメンテナンスが必要となります。
 今回の授業では、針と糸を使って紙を束ね直す「本綴じ」を実践しました。

 まずは、教員がお手本を見せます。


 そして、実際の和装本を使った糸綴じの練習。グループごとに和装本を手に取り、古い糸を外して綴じ直します。
 

 手際良く作業を進める学生もいれば、本によっては穴が小さくてなかなか針が通らないこともあって、苦労する場面もありましたが、なんとか全員が本綴じを経験しました。
 

 次に、本物の江戸時代後期の和装本に触れてみます。
 
 学生からは、「軽い」や「江戸時代と思えない位きれい」といった言葉が出ていました。和紙の特徴を実際に感じたようです。

 最後は、本の様々なデータを記録する「書誌」について、学びます。
 学生一人一人に、昔の印刷物である版本のレプリカが配られ、本のタイトル、著者、ページ数、挿絵の有無・・・といった内容を調べる作業が始まりました。
 サイズを測ったり、前回までの授業で学んだ「くずし字」を読み取ったりして、配られた書誌シートにデータを記入していきます。
 

 実物だけで分からないデータは、教室の隣にある日本文化資料室(郷土文学資料センター)の資料やパソコンを使って調べました。
 

 最後の授業だったこともあり、授業時間をオーバーしても、多くの学生が夢中になって調べていました。和装本の魅力に触れた2コマ(3時間)の授業でした。

教員からのコメント

 地域の文学・歴史・芸術を理解するためには、さまざまな文献資料の読み方、扱い方・作法、またそれらの歴史的・文化的背景の調査方法を知り、身につける必要があります。
 この実習では、たとえば巻物のレプリカ(複製品)やホンモノの古典籍(和本)に触れ、さらに修復作業の一環として糸で和綴じを体験するなど、日本文化を文字どおり“体得”します。
 思っているほど敷居は高くありません。毎週わいわい楽しく進みますので、日本文化を肌で触れたい人、大歓迎です!

学生の感想

「この授業は、実際に手を動かすことが多くて、楽しいです」
「普段裁縫をすることがあるので、本綴じは簡単にできました」
「男子には、針と糸を使うのは少し難しかったですが、いい経験になりました」

 

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