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基礎演習Ⅰ

開講年次:2年前期
担当教員:井生文隆、倉田研治、小橋圭介、小南英昭

授業概要

 この授業では、各講義や実習によって習得した基礎的な知識や技術を用いて、「表現すること」や「作ること」の楽しさ、「答えがないモノ」に対して取り組んでいく姿勢を習得していきます。

授業レポート

 企画・デザインに必要な基礎知識やスキルを身につけていくこの授業。
 今回は「山口県立大学とは」というテーマを2枚の絵とパネルで表現すること、その作業を共同で行うことを目的として、受講者全体を3グループに分けて演習を進めていきます。

 ここでは、絵を描いていく2つの「デザイナー班」と企画パネルを作る「プランナー班」、それぞれの作業の様子を紹介していきます。


【デザイナー班】
 5枚のパネルを使い、一枚一枚に山口県立大学の5学科をイメージした絵を描いていきます。さらにそれを合わせると、「山口県立大学とは」を表現した一枚の大きな絵ができるコラージュ作品ができあがります。

まずは、どんなデザインにするかグループで話し合います。


 この作品はパネル1枚につき2人、計10人の学生が協力して描いていくため、全体への配慮とお互いのコミュニケーションが大切になります。
「どのような分担で作成するのか」
「同じ色を使うところはどう対応するのか」
「パネルをまたぐ部分はどんなデザインにするのか」
など、制作段階で出てくる問題を想定して意見を出し合いながら、全員で疑問点を解決していきます。


 次にパネルへ下絵を描いていきます。


 パネルを1列に並べたり、パネルをまたぐ部分から優先して書き始めたり、5枚で1つの絵になるよう全体でバランスを取りながら作業を進めます。


 下絵が完成間近の段階で、輪郭線を油性ペンで描いてから着色した方が良いかと学生同士で話し合いとなる場面も。答えがまとまらない中、小橋講師から油性ペンを使うことの利点と欠点についての説明や「輪郭線は後から描くこともできる」というアドバイスがあり、今回はこのアドバイスに従って作業を進めることになりました。

 このようなグループワークでは、互いの意見が違っていても前に進めないといけない難しさもあります。こういった体験をとおして、学生たちも共同作業の進め方を学んでいきます。


 そして、いよいよ着色に入ります。


 このグループは、パネル5枚の統一感を出すために背景を同じ色で塗ろうと計画していました。しかし各パネルで別々に絵具を混ぜていると、少しずつ色に差が出てきてしまいます。それを解消するために5枚分のパネルに必要な量の絵具を作り、最初に各パネルに着色していきました。


 こちらのグループでは、パネルごとに違う種類の花を描いていきますが、パネルのつなぎ目では隣同士をまたぐように花が描かれており、パネル担当ごとに作業を進めると色や描き方に違いが出てきます。それを解消するためにそれぞれが担当する花を決めて着色することから作業を始めました。

 自分たちのデザインに合った作業方法を考えながら、グループで力を合わせて塗り進めていきます。

「この部分はこの色で良い?」
「この色を使うパネル他にもある?」
作業の合間にもたくさんの声が教室の中に響いていました。



 完成間近になっても全体を見渡す作業は欠かせません。1列に並べた作品を確認しながら、つなぎ目はずれていないか、色の塗り間違いはないかなど全員でチェックし、作品を完成させていきました。



【プランナー班】
 この班は、「山口県立大学とは」をテキストを用いて表現し、企画パネルを制作する作業を担当します。


文字や文章での表現にはどんな方法があるのか、どんな内容で伝えるのか教員からもアドバイスを受けながら、パネルで表現するキーワードと文章を決めていきます。


 内容が決まると、パソコンを使ってテキストを作成します。
 読みやすいレイアウトになっているか、見やすい文字の大きさになっているか…画面を見たり、実際のパネルに印刷したテキストを置いてみたりを繰り返しながら確認していきます。


 書体を決める場面では、黒板や壁に幾つもの書体案が貼り出されていました。

「ちょっと書体が柔らかすぎる」
「もう少しハネがすっきりしてると良いかも」
など、それぞれが感じた印象や意見を出しながら、全員が納得できる書体を見つけていきます。


 プランナー班が考えたキーワードは「Re:コード」。コードには山口県立大学の学生たちの絆の強さを表現したcord(つなぐ)や、大学での学びをイメージしたcode(読み解く)など、様々な意味が込められていて、本文には山口県立大学にいる自分たちをストーリー仕立てで描いたポエムが添えられていました。


 1つのテーマに対して、絵やテキストなど違った手法で表現を考えていく。また、その中で自分たちに合った方法を模索しながら、お互いに助け合ったり意見を交わし、共同で1つの作品を作り上げていく過程を体験できる授業でした。

教員からのコメント

 この授業は教員が一方的に進めていく従来型授業ではなく、学生の自主性を重視しつつ、複数の教員が学生たちと関わり合いながら授業を進める双方向対話型の「学びの場」を実践しています。
 更にグループワークによって展開するため、個人では得られないコミュニケーション能力や協調性などの育成にもつながっています。
グループで協力してひとつのイメージを形にしていくことで、個人制作とは違った表現力や想像力を高められるのもこの授業の魅力です。
 デザインを通じて、イメージを「かたち」にしていく「面白さ」や「難しさ」を一緒に体感してみませんか。

学生の感想

「こんなに大きい絵を描いたのは初めてだったので、とても楽しかった」
「グループワークの難しさと楽しさを体験できました」
「山口県立大学に正面から向き合える、貴重な経験になった」


※完成した作品はオープンキャンパスで展示し、高校生や保護者の方に見ていただきました。



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