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ビショップス大学(2017年度日本語TA)国際文化学科3年 小荷子那実

<1号 2017年9~10月>

はじめに

 ビショップス大学に日本語TAとして派遣されて早くも2か月が経過しました。時が経つのが早く、もう留学期間の4分の1が終わってしまったのだと感じています。想像以上にカナダは寒く、驚いていますが、仕事を一生懸命こなし、成長して帰国することを目標に、気温差から体調を崩すことなく、健康に過ごしたいと思っています。

日本語Teaching Assistantとしての仕事内容

 ビショップス大学で日本語を教えている教授のアシスタントとして働いています。カナダのケベック州では一般的にフランス語が話されていますが、大学には様々な国の学生が学びに来ているため、言語以外の授業ではすべて英語が使われています。日本語の授業では、カナダだけでなくフランス、中国、アメリカ、南アフリカ、ドイツなどから来た学生が共に学んでいます。教授と私は日本語を教えているので、授業の日本語レベル(初級・中級・上級)に合わせてなるべく授業内で日本語を使う(直接法)ように心がけています。1週間の授業スケジュールは以下の通りです。午前中は授業がありませんが、私はいつもこの時間にその日の教案作成などの授業準備を行っています。また、帰宅後は授業で行った小テストや学生の宿題の採点をしています。

1週間のスケジュール
・月曜日
 午前中     授業準備
 13:00~13:30  教授のオフィスにて授業準備
 13:30~15:00 JSE301
 15:00~16:00  オフィスアワー
 16:00~17:30  JSE101
 18:00~19:30 合唱練習
 19:30~  帰宅

・火曜日
 午前中    授業準備
 12:30~13:00  教授のオフィスにて授業準備
 13:00~14:30  JSE150
 14:30~16:00 オフィスアワー
 16:00~17:30  JSE201
 17:30~  帰宅

・水曜日 
 午前中     授業準備
 13:00~13:30  教授のオフィスにて授業準備
 13:30~15:00 JSE301
 15:00~16:00  オフィスアワー
 16:00~17:30  JSE101
 17:30~  帰宅

・木曜日
 午前中    授業準備
 12:30~13:00  教授のオフィスにて授業準備
 13:00~14:30  JSE150
 14:30~16:00 オフィスアワー
 16:00~17:30  JSE201
 17:30~  帰宅

・金曜日
 授業なし

 オフィスアワーとは、授業や宿題、小テストに関して学生が教授のオフィスで質問する時間のことです。さらに、教授はビショップス大学から日本に留学したいと望んでいる学生のカウンセリングや、手続きのお世話をしています。
 月曜日の合唱練習は、教授が担当されているサークル活動であり、私も参加しています。上記の時間に、ビショップス大学にある教会で練習を行っています。教会で歌うと声が響き、毎週素敵な時間を過ごすことができています。また、冬休み前にこの教会でコンサートを開くので現在はこのコンサートに向けて練習をしています。
 JSE150は、日本の文化と社会を学びます。この授業で私が直接担当することはなく、見学という形で授業に参加しています。日本人にとっては日常的なことが、その他の国の人々にとっては初めて聞くことだそうで、彼らの反応を見ることができます。自分自身も日本社会や文化を意識でき、また各文化形成の背景を学ぶことができ、とても勉強になります。

授業内容
・JSE101

JSE101の授業風景
 日本語を基礎(平仮名・カタカナ)から学ぶ、初級クラスです。現在32人の学生がこの授業を履修しています。教材は『初級日本語 げんきⅠ 第2版』を使っています。毎回、前回の授業の内容理解を確認するために授業の頭に小テストを行っています。文法、語彙、漢字の項目に分かれており、学生がこの小テストを終えると、各授業の授業項目(習得する文法項目)の導入を行います。その後、その項目についての応用的な活動を行っています。各授業で1~2項目を導入するので、二学期間の授業でこの教科書すべての内容を終えるといった習得速度になっています。
 私はこの授業の最後の30分間を担当し、教授が導入してくださった文法項目について教科書を参考に指導をしています。また時々自分で活動を考え、学生が楽しみながら効率的に日本語を習得できるように奮闘しています。やはり教授から学ぶことは多く、日本語教育に関して日々新たな発見をしています。なかなか人前に立って授業をすることに慣れていないので、テキパキと進めることに苦労していますが、自分なりに少しずつ成長し、教授や学生との信頼関係を築いていきたいです。

・JSE201

JSE201の授業風景
 この授業では現在5人の学生が学んでいます。使用している教科書は『初級日本語 げんきⅡ 第2版』です。授業では、最初に小テストを行い、その後文法項目の導入、応用的活動を行っています。JSE101と同じく毎回小テストと宿題があります。この小テストと宿題を採点するのは、私の仕事の一部でもあります。また習得速度もJSE101と同じで、二学期間の授業を終えると同時にこの教材の全ての内容が終わります。
 この授業で、私は最後の30分を担当し教科書や事前に作成したプリントを参考に応用・タスク的活動の指導をしています。写真はハロウィーンの日に学生が仮装をして授業に来てくれた時のものです。授業内で学生が質問してくれ、笑顔で授業を受けてくれるととてもうれしい気持ちになり「勇気を出してビショップス大学のTAに応募して良かった。明日もがんばろう。」と思うことができます。日本語教師として成長して帰国したいと思います。

・JSE301
 この授業では現在2人の学生が日本語を学んでいます。2人とも日本に住んだ経験を持っています。この授業の特徴は、授業中は全て日本語で会話しているということです。また教材も他の日本語の授業とは大きく異なり、日本語学習上級者向けの授業となっています。「日本語能力試験」に向けた読解問題の練習や上級文法について指導しています。また日本のテレビドラマ「Beautiful Life」で使用されている日本語表現をもとに、より日本語らしい(日本人が日常生活で使用する日本語表現)「感情ことば」の学習や『佐賀のがばいばあちゃん』を読み進めています。この段階ではExtreme Readingという方法を使って、意味を理解しながら学生がなるべく早く読み終わることができるように授業を展開しています。

おわりに

 これから気温が下がり、日本では体験できないような気温の中で生きていかなければいけないので、さらに体調管理には気を付けていきます。そして、日本語教師として多くのことを学び続けます。

参考文献:
『初級日本語 げんきⅠ 第2版』The Japan Times 2011年 出版、坂野永理・池田庸子・大野裕・品川恭子・渡嘉敷恭子 著
『初級日本語 げんきⅡ 第2版』The Japan Times 2011年出版、坂野永理・池田庸子・大野裕・品川恭子・渡嘉敷恭子 著
『佐賀のがばいばあちゃん』徳間文庫 2004年 出版、島田洋七 著

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